記事一覧
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長崎の剣道
雄心舘を経験して 五島 功 僕は、カナダで生まれ、6歳から14歳までアメリカで育ちました。 日本には殆ど来たことありませんでしたが、家でよく衛星放送で N H K の大... -
日本剣道形
形に対する心得 「日本剣道形解説書」を熟読、精通して理法と技能を体得する。 良い指導者から剣道形を教わることは大事ですが、まずは自分で『日本剣道形解説書』(全剣連)等を熟読するなどして、基本用語や足運びの順序、打突する位置等について予習し... -
切り返し
「剣術打込み十徳」 第一、業烈しく早くなる事第二、打ち強くなる事第三、息合い長くなる事第四、腕の働き自由になる事第五、身体軽く自由になる事第六、寸長の太刀自由に使われる事第七、臍下納まり体崩れざる事第八、目明らかなる事第九、打ち間 明らか... -
剣道ノート
稽古で先生から教わったことを忘れないためには、その日の反省をノートに書き留めることが効果的です。 とはいえ、学校の宿題もしないといけないし、小中学生が毎日の稽古の反省を書いていくことは大変です。 勉強も剣道も、やりっぱなしは良くないとわか... -
袴の襞
袴(はかま)の表に現れている襞(ひだ)は、前側が5本、後ろ側が1本あります。 ※袴の前側は襞が5本(右足2本、左足3本)見える。 これは今から約三千年も昔の陰陽説という学問・文化の影響によるもので、それが今も私たちの剣道の中で生き続けている... -
袴のたたみ方
外国人剣道家による実演 https://youtu.be/5bERflbfY_4 実技:ビリーさん(オーストラリア出身) 袴のたたみ方のポイント ①袴を上から整えて持ち、袴の内側の左右の仕切り(乗り間)を右足側に寄せる。 (動画は②から始まっています。) ②袴の後ろ側を上に... -
指導理念
もののあわれを感じ 風流(ふうりゅう)で優雅(ゆうが)さがあり 思いやりのある日本人たれ 【解説】 「厳しい勝負の世界から『もののあわれ』を学び,剣道の世界〈寒・暑中稽古や理法など〉に強い影響を与えている自然に学んで『風流』を身につけ,詩ご... -
私のねがい
「私のねがい」 西雄館(五島・馬場道場)初代館長 馬場 武雄先生 私が指導育成している愛し子たちに対して、特に保護者に対して切望している二つの点がある。 一つは子供を将来どの学校に入れたいとか、どんな職業に就かせたいと考える前に、この愛し子を... -
団体戦の戦い方~最悪の状況から勝利を考察する~
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素読
音読には「朗読」と「素読」があります ・意味を理解して工夫して読むのが「朗読」 ・意味の理解に関係なく、ただ声に出して読むのが「素読」 「素読」をしている子供は情緒が安定しており、また語彙の蓄積量が多い 言語のインプットの基本は「音」によっ... -
剣道上級生の稽古
中学生の稽古です 徐々に体格が良くなってきて、激しい稽古にも耐えられるようになります 実際の動画 https://www.youtube.com/watch?v=C3CqV7dv36k -
“簡単で絶対ほどけない” 胴紐(胸)の結び方
胴紐(胸)が二度とほどけない!稽古に集中できる! この記事は 動画で胴紐(胸)の結び方を解説結び方のポイントもテキスト記事で解説 激しい稽古の途中で胴紐がほどけてはずれてしまうのは嫌なこと。試合中はなおさらです。 稽古開始早々、胴紐(胸)が... -
礼三息
立礼も座礼も、礼のはじめと終わりは必ず相手に注目します。 背筋を伸ばし、前に倒したときはいったん動作を止めて、相手にタイミングを合わせるために“間”を取ります。 特に上位の者よりも早く起こさないように気を配ることが大切です。 一日の稽古で、何... -
手拭いの付け方
手拭いの着け方のポイント ①左右の端をピンと張って、後頭部から耳の付け根に触れるように前方へ巻きます。 ②左右の端を持ちかえ、内側を巻いてしまってから外側を巻きます。 (初心者は左右同時に巻こうとしてうまくいかないことが多い。) ③布を後ろに流... -
打たれて強くなる
一刀正伝無刀流の創始者、山岡鉄舟は幕末、千葉周作の北辰一刀流玄武館に入門し、なりふりかまわず稽古に励み、二十歳で幕府の講武所の教士に任命されたといいます。 鉄舟は、玄武館に入門後、周りからボロ鉄といわれるほど打たれて修業しました。 しかし... -
目付
宮本武蔵は戦いの時の目の付け様について、観(かん)の目を強く、見(けん)の目を弱くするよう伝えています。 つまり、現実に見えている相手の動きにとらわれることなく、心の目(イメージ力)で相手を見なさい、ということです。 稽古で観の目を養うに... -
大技と小技
小さい面打ちが得意な人と、大きい面打ちが得意な人。 小さい面打ちは、技の出が速いので相手を惑わします。 反面、射程距離が短いので、足を使って十分な打ち間に入らなければ(あるいは相手を引き出さなければ)相手には届かず、そのため相手の打ち間に... -
懸待一致
懸かる=攻撃、待つ=防御。 つまり“攻防一致”のことです。 戦いの中では、懸かる中に待ち、待つ中に懸かる態勢を維持します。 仕掛け技が得意なだけでは、いつか相手に出鼻を打たれたり、返されたりします。 出頭技や返し技が得意なだけでも、相手に待っ... -
先(せん)
「先」とは、相手の意思の動きをいちはやく察知し、機先を制して勝つ機会のこと。以下、3つの先がある。 ①「先前(せんぜん)の先」 相手が動作を起こす前に、先に打ち込む機会のこと。相手より先に仕掛ける勇気が必要。 ②「先の先」 相手と同時に打突す... -
勝利への気合いの三原則
「相手より先に発すること」 「相手より大きく発すること」 「相手より数多く発すること」 どんな稽古のときでも、どんな相手とやるときでも、必ず先に、しかも全力で気合いを発するのです。 -
剣道の理念
「剣道の理念」 剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である [昭和50年 (財)全日本剣道連盟] 《「剣道の理念」が制定された時代背景》 大東亜戦争の敗戦後まもなく、GHQの占領政策によって剣道は戦争遂行に加担する危険なものとし... -
剣道具の持ち運び
①正座の状態。 ②面を面布団の下から持ち、 ③面金を下向きに、顎のほうを前にして左脇に抱え、 ④小手を筒口のほうから面に入れる。 (小手内側の汚れを見せない。また小手を傷めないため。) ⑤左脇に面、右手で竹刀を持ち腰に引き付け、 ⑥跪座(きざ:つま... -
虚実
攻められるなどして「はっ!」とした、心の動じた状態が「虚(きょ)」。 逆に心が落ち着いた状態は「実(じつ)」。 互いに相手の「実」を避け、「虚」を打つ。 自らも「虚」の状態を極力作らず、「実」の状態で攻める。 呼気(息を吐いている状態)は「... -
履物を揃える
「履物を揃えなさい」 学校の先生や大人から、こども達がよく言われる言葉ではないでしょうか。 『外国に行くと、日本のことがよくわかる』とよくいわれます。 以前、仕事で来日した外国人男性のすまいを訪問する機会がありましたが、玄関の靴はいつも天地... -
道場
道場は 神の宮居ぞ 心して 入るも出ずるも 身を清うせよ 道場は精神的にも肉体的にも最も緊張した状態のもとで稽古が行われる修行の場です。 道場には神殿を設けて神を祭り、場内を清め、怪我のないように祈り、心を引き締めます。 独自の道場をもたない団... -
驚・懼・疑・惑
驚(おどろ)くなかれ 懼(おそ)れるなかれ 疑(うたが)うなかれ 惑(まど)うなかれ 驚懼疑惑(きょう・く・ぎ・わく)といい、相手と立ち合うなかで、この四つの状態に陥らないよう、己を戒めて稽古することが、勝利の極意です。 これは、あらゆる日常生活におい... -
縁を切らない稽古
ひとつの技を出すその過程には、 『声を発し、気合に変え、さらに気魄に変える、 その間は、呼気を長く、吸気を短く、また呼吸を止め、 相手の間合いに、攻め込み、攻め切り、攻め勝ってから、 技を出し、技を決め、打ち切って、最後に残心する。』という... -
間合い
“間合いを制する者は勝負を制する” 『触刃(しょくじん)の間』 お互いの剣先が触れ合う間合い。もうひとつ攻めないと十分に相手を打てないが、ここで正中線(せいちゅうせん:お互いの中心)を取り、また呼吸を乱してはいけない。 『一足一刀(いっそくい... -
手刀(てがたな)
稽古の前後の礼式の時は、正座をして手はひざの上で指先を伸ばし親指を内側に入れ、「手刀」を取ります。 これはもちろん正座がより美しく見えるということもありますが、武士の時代は「手刀」が自分の身を守る最終手段と考えられていました。 丸腰(刀を... -
11月剣道体験会のお知らせ
少年剣道の入門者数増を目的として、雄心舘では11月に「剣道体験会」を試行的に実施することとしました。 評判が良ければ、今後も実施する予定です。 令和6年11月剣道体験会 開催日時:11月16日(土)、23日(土)、30日(土)いずれも9時から... -
「打ってよし、返してよし」の懸待一致(けんたいいっち)
懸待一致懸かる=攻撃、待つ=防御つまり“攻防一致”のことです。戦いの中では、懸かる中に待ち、待つ中に懸かる態勢を維持します。仕掛け技が得意なだけでは、いつか相手に出鼻を打たれたり、返されたりします。出頭技や返し技が得意なだけでも、相手に待... -
間合い
“間合いを制する者は勝負を制する” 『触刃(しょくじん)の間』お互いの剣先が触れ合う間合い。もうひとつ攻めないと十分に相手を打てないが、ここで正中線(せいちゅうせん:お互いの中心)を取り、また呼吸を乱してはいけない。 『一足一刀(いっそくい... -
先(せん)
「先」とは、相手の意思の動きをいちはやく察知し、機先を制して勝つ機会のことです。 以下、3つの先があります。 ①「先前(せんぜん)の先」 相手が動作を起こす前に、先に打ち込む機会のこと。相手より先に仕掛ける勇気が必要です。 ②「先(せ... -
令和5年度全国道場少年剣道大会長崎県予選
小学生団体 第3位入賞 中学生団体 ベスト8 小学生団体は令和5年7月27日(木)、中学生団体は令和5年7月28日(金)に日本武道館(東京)で行われる「全国道場少年剣道大会」の出場権を見事獲得しました! 令和5年4月23日(日)諫早市森山スポーツ交流館に... -
剣道の基本の第一は「正しく」
故小川忠太郎先生の「刀耕清話」(杉山融 著)を久しぶりに開きましたが、 今更ながら、とてもためになることが書いてあったことに気付かされました 剣道の基本の第一は、「正しく」ということです。「正しい」ということは、「自然」という事です。 当た...