“間合いを制する者は勝負を制する”
『触刃(しょくじん)の間』
お互いの剣先が触れ合う間合い。もうひとつ攻めないと十分に相手を打てないが、ここで正中線(せいちゅうせん:お互いの中心)を取り、また呼吸を乱してはいけない。
『一足一刀(いっそくいっとう)の間』
交刃(こうじん)の間とも言われ、一歩踏み出せば相手を打突できる間合い。触刃の間もそうだが、一足一刀の間で発声すると息を吸うことになり、相手に攻めの機会を与えるので、戒めること。
『近間(ちかま)』
ここまで入るとお互いに打てなくなるので、その前の一足一刀の間で打突の機会を逃さないこと。また、近間で文字どおり「間が悪く」なり、簡単に下がれば、相手に打突の機会を与えることになるので、互いに譲れない間合いとなる。この場合、体当たりや開き足(ひらきあし)で自分に優位な間合いとする、あるいはお互いに中心を譲らず、潔く下がることが肝要。
『遠間(とおま)』
一歩踏み出してもまだ相手を打突できない間合い。
『大遠間(おおとおま)』
遠間よりもさらに遠い間合い。相手からは遠いが、気を抜かず、ここでも攻めの気をつくっておく。
これら距離的な間に加え、時間的な間(ため)も勝負を制する大事な要素となります。
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