攻められるなどして「はっ!」とした、心の動じた状態が「虚(きょ)」。
逆に心が落ち着いた状態は「実(じつ)」。
互いに相手の「実」を避け、「虚」を打つ。
自らも「虚」の状態を極力作らず、「実」の状態で攻める。
呼気(息を吐いている状態)は「実」、吸気(息を吸った瞬間)は「虚」。
吸気はなるべく生命維持に最低限必要なレベルに抑え、細く長い呼気の状態で相手を攻めていく。
どんなに強い相手でも、技を出す瞬間は「虚」になります。
その機会に、自分が「虚」であれば当然打たれますし、逆に「実」の状態であればその機会に打ち勝つことができるでしょう。
「実」の状態をつくるためには、構え(フォーム)も重要です。
足幅が広かったり、相手から剣先がはずれた状態は、心も動揺します。
普段の稽古で、なるべく「虚」の状態が少なくなるよう、呼吸や構えを整えることが肝要です。
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