一刀正伝無刀流の創始者、山岡鉄舟は幕末、千葉周作の北辰一刀流玄武館に入門し、なりふりかまわず稽古に励み、二十歳で幕府の講武所の教士に任命されたといいます。
鉄舟は、玄武館に入門後、周りからボロ鉄といわれるほど打たれて修業しました。
しかし、鉄舟はただボロボロに打たれっぱなしになって稽古したわけではなく、自分が不得意な攻めや技をいろいろ試し、そのたびに稽古相手に打たれたわけです。
誰でも、自分の得意な攻め、得意な技だけを使い、弱いところは打たれないようにと、無理なところを勝負しなければ、短期的には負けにくく、勝負勘の良い人はすぐに勝つでしょう。
現代剣道の修業でも「打ち上手は、打たれ上手」といいます。
打たれる怖さを克服し、小手を打たれようが、胴を返されようが、自分の技を打ち切る。
短期的な勝ちを度外視し、将来を見据えて、あえて自分の不得意な技を磨く。
大きな目標を持ち、自分が現在どうあるべきか、どうすべきかを知りコツコツと努力するからこそ、目標を達成できるということです。
努力する環境づくり
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